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東京野球ブックフェアの第二回はいつ?

02 11月

いやあ、大盛況でした。ついに来た10月30日、東京野球ブックフェアが相生の里で開催されました。楓出版は神様がくれた背番号を出展ということで朝から会場のセッティングなど準備をしておりまして、気がついたら開場の11時前にすでに入口に並ぶ人たちがいて、開場となると一目で野球ファンと分かるような色とりどりのユニフォームを着た人たちが会場内を詰めかけていました。古本市あり、サイン会あり、トークショーあり、あとうまい棒あり(笑)と盛りだくさんのイベントだったわけですけど(最後のは余計ですが)、あいにく僕はブースを離れることが出来なかったのですけど、口々に聞こえるのは、菊池選手かっこいいという言葉や、えのきどさん面白いといった言葉や、盛り上がっているね~といった言葉でした。なんて言うんですかね。独特な雰囲気でした。その場所だけスタジアムのような感じで、ちょっと寛いだ部分と、ノスタルジックさと、球場の熱狂が聞こえてきそうなそんな不思議な空間になっていたと思います。僕はこの東京野球ブックフェアは今後も続いていくと確信しましたよ。来年も是非開催していただきたいです。主催者の林さやかさん、白夜書房さん、あいおいブックラボさんなど多くの人たちの手で、一つ一つ自分の手で作ってきたブックフェアです。そんな部分も残しながらも、これからも継続して発展していって欲しいなと思いました。

 
 
 
で終わってみて、思ったのは、こういうブックフェアって、ものすごく面白くて、可能性のあるイベントなんだなってことです。ブックフェアというとコミティアやコミックマーケット、文学フリマなどの同人販売会が一般的には有名でして、今は何千人、何万人の来場者を誇る一大イベントに成長しておりまして、今回出店させていただいたブックフェアは、野球本というジャンルに絞った初のイベントだったわけで、来場者でいえば前述のイベントと比べるとまだまだ規模は小さいですけど、あちらと同じように、きちんと自分たちの手で育てていけば、大きくしていくのはそんなに難しくないんじゃないかなと思っています。コミケや文学フリマだって最初から規模が大きかったわけじゃないですし、2000年頃までマスメディアにたよりきっていたプロ野球界だって、プロスポーツや娯楽が多様化してマスメディアから距離を置きはじめるようになって、このまま衰退化していくかと思えば、阪神や日ハムのように球団運営を見直し、独自の路線を見つけて球団ファンの観客を増やし収益を上げている球団もある。音楽業界だってCDが売れなくなってから、イベントやコンサート主体の活動に早々に切り替えて、ファンとの交流を深めながら自分たちの道を見つけはじめている。興業や娯楽の形態が以前と少し変化しているのかなと。今まではテレビの力が強くてそれを人々は受動的に受けるだけだったけど、そこで終わらず、ファンの人たち自身がどうしていくのか考え、行動したり発信したりするようになった。ブックフェアというのはそういう世の中の変化の一つの兆しなんだろうな。出版不況と言われている今だって、やり方を変えれば収益を挙げていくことが出来るのだと思った。野球本以外にも、ブックフェアによって活路を見いだせるジャンルはたくさんあるはずだ。サッカーや競馬、相撲、アイドル雑誌、新書、それから小説家たちだって自分たちが集まってブックフェアをやればいいのにと思ってしまった。作家とファンの交流を深めていく。そして小説家・ライター、編集者が直接自分たちの手で本を売ってみる。それってものすごく貴重な体験だったりします。著者の名前を知らない人、物語をまったく知らない人に、自分の言葉で説明してその本を売る。その難しさと、だけれども売れたときの喜びがなんとも複雑な気持ちというか心地好いわけだ。今回『神様がくれた背番号』編集・発行人として携わらせてもらったわけで出版の経緯や魅力などを説明していった。お客さんの手にわたるたんびになんだか、じんときてしまったよ。この本を読んで感動してくれるか、松浦さんのファンになってくれるか、なんだか子離れする親の気持ちようなそんな気持ちになったわけだよ(笑)。
 
今回のブックフェアで得たことは、本当に自分にとっては転機といっていいくらい、今まで見えなかった何かが見えたそんな貴重な体験だった。こういうブックフェアに立ち会えたことが自分にとって本当に財産になった。
 
いちおうブックッフェア繋がりじゃないけど明日、文学フリマが開催されるそうで、僕も行ってこようかなと思っています。
二年前にも行ったことがあるのだけど、あそこもけっこう独特の雰囲気を持った場所なのだけど、また行ってみて見学しながら勉強してみようと思います。
 
それからもしかしたらブックフェアにまた近いうちに別のブックフェアに出店するそんな計画が持ち上がっています。そのときはまたご報告しますね。では最後に東京野球ブックフェアの写真を少し撮っておいたのでアップしておきます。
 
会場設営中の様子
 
開場後
 
トークショウです! 皆さん真剣に聞いておられます。
 
あれはもしかして神様がくれた背番号?
 
こんな感じで本を並べておりました。一冊しか無くて寂しい我がブースをうまい棒が賑やかにしてくれます。
 
 
向かって左のはみ出すくらい雑誌がたくさんあるのが日刊スポーツ社さん、そして右手が東邦出版さんでした。
 
 
 
 

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