RSS
 

Archive for the ‘すべて’ Category

太宰治『ヴィヨンの妻』をスマートフォン用に電子書籍化しました。

02 2月

太宰治作第二弾『ヴィヨンの妻』です。2009年に映画化もしまして、『パンドラの匣』同様に太宰治の代表作の一つとして数え上げられている名作です。

 


 

 あわただしく、玄関をあける音が聞えて、私はその音で、眼をさましましたが、それは泥酔の夫の、深夜の帰宅にきまっているのでございますから、そのまま黙って寝ていました。
 夫は、隣の部屋に電気をつけ、はあっはあっ、とすさまじく荒い呼吸をしながら、机の引出しや本箱の引出しをあけて掻きまわし、何やら捜している様子でし たが、やがて、どたりと畳に腰をおろして坐ったような物音が聞えまして、あとはただ、はあっはあっという荒い呼吸ばかりで、何をしている事やら、私が寝た まま、
「おかえりなさいまし。ごはんは、おすみですか? お戸棚に、おむすびがございますけど」
 と申しますと、
「や、ありがとう」といつになく優しい返事をいたしまして、「坊やはどうです。熱は、まだありますか?」とたずねます。
 これも珍らしい事でございました。

※本文より冒頭部分を引用 

 

 

 

無料ダウンロードはこちらから
 

iNovel作成サービスを始めました。

01 2月

 

夏目漱石『坑夫』ルビ付き

09 1月

つづいて夏目漱石の『坑夫』です。もちろん無料にてダウンロードしていただけます。iNovelの読みやすさをぜひご体感ください。

先日の記事の話になりますが夏目漱石先生はいいですね。先日アップした『三四郎』を読み終えたのですが、本当に面白かったです。与次郎がなあ、与次郎が、ほんとーにいい味を出しています。「偉大なる暗闇を書いた」零余子がいつのまにか主人公になっているところ(P500)は笑いましたし、ラストの野々宮さんが招待状を破り捨てたところ(P576)はさりげないのに印象深かったですし、美禰子が小川にストレイシープと囁きかけるところ(P253)なんて、漱石先生!漱石!と小躍りしたくなりましたよ。ほんとすこぶる良い読書体験をさせていただきました。

 

『坑夫』のダウンロード先はこちら

 

夏目漱石『三四郎』ルビ付き

07 1月

 

お待たせしました!

いままで対応出来ず諦めていたルビ付きの作品ですが、なんとかご用意することができるようになりました。たにぐちの気持ちとしましても、もう一手間掛けた仕事ができて満足です。

ちなみにこのサイトやPDFファイルにところどころに出てきているiNovelという名前の意味ですが、後日改めて説明させていただく予定ですが、簡単に説明しますとスマートフォン・携帯電話に対応したPDFファイル形式の小説作品ということになります。よろしければ電子書籍の中の一つのジャンルとしてお見知りおきください。

 

 

 

著者 夏目漱石
タイトル 三四郎
総ページ数 580P
カテゴリ 純文学
作成日 2011/1/7
ルビ あり
著作権 著作権消滅済
フォーマット PDFファイル
備考 iNovel形式。2011/1/8改訂済

ダウンロード先はこちら

Goodreaderで読む

 

SlideShareへ小説のPDFファイルを登録する方法

04 1月

SlideShareはパワーポイントやPDFの文書を公開し、みんなで共有できるアメリカのサイトです。このサイトを利用して小説を公開することもできます。公開すると、youtubeのようにブログに埋め込んで作品を共有してもらうことが出来ます。

今までのように発表した場所に行かないと読めなかった作品が、誰かに紹介されていく、そんな魅力あるサイトになっています。

もし多くの人に読んでもらいたいと思ったら、こういう方法も試してみると良いのかも知れません。ではそんなオンライン作家の可能性が広がるPDF化した小説を登録する方法をご紹介していきたいと思います。

※なおPDFでなくても作品登録は出来るらしいのですが、他のファイル形式だと文字化けが起きる可能性があるとのことでした。PDFは問題ないそうです。

 

 

SlideShareに登録してみよう!(つづきをよむ)